日本でテレビが急速に普及した時代が1958年の東京タワーの完成からだと答える人は多いと思います。ちょうどその時代は戦後経済の復興が進み、経済が急激に成長したことで、テレビなどの家電製品の価格が大幅に値下げされた時期でもあります。当時の家庭で3種の神器とまで言われて家電製品が、冷蔵庫、洗濯機、テレビの3つです。
1960年以降になると、カラーテレビ放送、カラーテレビの販売がスタートしたことで、さらに家電製品の市場では多くの人がテレビを購入に走りました。
そして、この1960年代でもっとも大きなニュースといえば、カラーテレビ放送から始まり、衛生中継の実験がスタートしました。また、1964年には東京オリンピックが開幕し、会場に行くことが出来なかった人の多くが新しく購入したカラーテレビの前で日本人選手団を応援したことでしょう。
そして極めつけには、1969年にアポロ計画があります。
カラーテレビと衛生中継によって人類史上で初となる月面到達の一部始終に中継された国では緊張しながらテレビを見ていたと思います。
現代に目を向けると、2020年には2度目の東京オリンピックを控えており、新たに登場したテレビとして3Dテレビや地上デジタルハイビジョン放送によってより高画質でテレビを見ることが出来るようになっています。
またデータ放送が行われているので、今までのテレビと比べても多くの情報を視聴者が見ることが出来るようになっているのです。